北海道の旅⑨美瑛 ― 2018年10月17日 10:00
10月13日(土) ペンション『アルプロッジ』に宿泊しました。
天井が傾斜になっている屋根裏部屋のような小さなお部屋でした。
食事は全て美瑛の食材で作られていて、
私が一番美味しかったのは、手前にあるポテトのポタージュかな。
野菜も美味しかった。
ハンバーグも美味しかったなぁ。
お風呂も広くて、気持ち良かった。
私の他に、東京から来た女性、東京から来た男性、それとシンガポールから来たというカップルが泊まっていました。
食後にリビングでわいわいお喋りをしていたのは、私とオーナ-夫婦だけで、
あとの人は部屋に戻って行きました。
夕方に見た夕日がとても忘れられなくて、
あの晴天ならきっと星もきれいに見えるはず。
それに朝日もきっと、綺麗だろうなぁ。
そう思って早めにベッドに入りました。
あえてブラインドは閉めず、窓から外が見えるようにしたままで。
もし寝坊しても、朝の光が起こしてくれる。
だから目覚ましもセットしませんでした。
今日も1万歩歩いたし、ぐっすり眠れるかな。
目が覚めたのは3時30分でした。
ふと窓の外を見ると、大きな星が見えました。
近づいて見上げたら、たくさんの星が見えました。
雲一つない、晴天の夜。
急いでコートを羽織って外に出ました。といっても他の人を起こさないよう、
ぬき足さし足、忍び足。
外に出たら、それはもう、吸い込まれるような星空が広がっていました。
カシオペア、すばる、オリオン座の三つ星もくっきりと見えました。
あまりに星が多く見えすぎて、北斗七星を見つけるのが難しいぐらいでした。
今まで何度も星空を観察してきましたが、18歳のときに八幡平で見た気の遠くなるようなあの星空に次ぐ、もう言葉にならない夜空でした。
30分ぐらい眺めていましたが、ふと思ったこと。
この空なら、きっと朝日もすごいはず。
部屋に戻って支度をしました。
最低気温は4℃の予報。きっとこれから寒くなる。
そして5時。
またしても、静かに部屋を抜け出して、歩いて15分ぐらいのところにある、
『北西の丘展望公園』に行きました。
あたりはまだ真っ暗で、スマホアプリの懐中電灯を掲げて歩きました。
確か美瑛の日の出は5時半ごろだったはず。
ピラミッド型の展望台の上に上り、静かに東の空を見つめました。
少しずつ少しずつ空が明るくなった頃、なんとなく十勝岳連邦の方が赤くなってきました。
5時30分になりました。
でも朝日は見えません。なぜならその方向に高い山があるからです。
そして、5時50分。
やっと雲から朝日が見えました。
この瞬間を動画に取っていたので、残念ながら写真は残っていません。
でも、壮大な大地にそびえ立つ旭岳連邦から昇る朝日。
その素晴らしさを感じていただければ嬉しいです。
まわりの風景はこんな感じ。少しずつ見えて来ました。
それもまた、感動。
マイルドセブンの木がある方向です。
首に巻いていたスカーフは、とてもじゃないけど寒すぎて、
真知子巻にして頭を保護しました。
展望台はかなり高いところに建っているので、おそらく気温は1℃か2℃だったと思います。(盛岡人には分かる)
あぁ。早起きは三文の徳。
シーンとしたリビング。一人で温かいコーヒーを飲みました。
朝ごはんは7時30分。
このペンションともお別れのとき。
部屋で支度をしながら、思い出しました。
この窓から、あの星が見えたんだ。
感動は、そこから始まった…。
8時30分、駅に送ってもらいました。
楽しかった、美瑛、富良野。
次は冬に来たいなぁ。(氷点下20℃だって…)
つづく
北海道の旅⑩ハプニング ― 2018年10月17日 12:00
好奇心と達成感、緊張感、そしてハプニング。
それが一人旅の醍醐味と思っていた私ですが、
いや~今回のハプニングは、かなり不運な出来事でした。
今までのハプニングといえば、パリで腰に巻いたパスポートが、晒と一緒にぶら下がっていた、とか、とにかく股間が外れるぐらい走らせられた、とか、
記憶に残るものは数々あれど、たいていハッピーエンドで終わっていたので、
あとになれば笑える話ばかりでした。
でも、今回はそうじゃない。決して笑えない。今日も笑えない。明日も笑えない。
たぶんね。
では、お話ししましょう。不運な出来事。
それは13日のことでした。
朝に旭川を経ち、9時ごろ美瑛に着きました。
駅舎が素敵だったので写真を撮ったり散歩したりしていましたが、
周遊バスの受付もあったので、観光案内に行きました。
バスはもう到着していましたが、帰ってくるのがお昼過ぎ。
ちょっと心配だったので、トイレに行ったわけです。←ここまでは普通
そうしたら、運よく大きいほうもしたくなって、
朝一番でトイレも清潔だったし、幸い誰もいなかったので、用を足すことにしました。
旅に出で二度目の朝。昨日はやらなかったので、今朝できることがなんて幸せ。
ここからは、ストレートに話します。
たくさん出ました。
木曜日の朝以来だったので、48時間ぶり。
でも昨日のラーメンが刺激したのかな。最後はちょっと柔らかめ。
良かった~こんなの観光している途中でもよおしたら、最悪だった。
と、立ち上がった瞬間です。
あっ
外していた腰用サポーターがするりと下へ。
最初は床か?と思ったのですが、違ってた!
うんこの上にきれいに(きれいじゃないが)落ちていたのです。
ぎょえ~~~、(@ ̄□ ̄@;)!!
慌てて取り上げました。(当たり前)
水が(正確には汚水)したたっていました。
どうする?
見ると直接うんこが付着しているようには見えませんでした。
でも、やわらかめの上に接触していたのは確か。
とりあえず本物たちを流し、しばらくしたたるサポーター(長いベルト)をつまんだまま考えました。
まず、洗おう。
そう思ってドアを開けると、え?アナタいつからいたの?
若い女性が歯磨きをしてるじゃありませんか。個室が3個しかないトイレ、水道は2つしかありません。
したたるサポーターをクルクルと撒いて、でももう後には戻れない。
女性の隣りに並んで、さり気なくサポーターを洗いました。
水圧を強くしたかったけれど、今の水道はそうはいかない。
しかもセンサーだったので、苦労しました。
若い女性は私を見て、何をしているんだろうと思ったでしょうね。
大きなリュックを背負った60近いおばさんが、トイレから出て来たらいきなり何かを洗い出した。でもパンツじゃなさそうだし、なんだ?これ?
もし親がこれと同じものを使っていたとしたら、だいたい理解できたかもしれませんが、ちょっとマニアックなタイプだったので、
きっと彼女の頭の中に、ハテナマーク?????がいくつも並んだことと察します。
幸い臭いはしませんでした。
白い洗面台が茶色くなることもありませんでした。
クリアでした。(汚いけど)
女性がいなかったら、石けんとか使ってもっと念入りに洗えたと思うのですが、
早くこの場を立ち去りたいという思いがあったので、
ささっと流したくらいにして、
これはちょっと床に落としただけよ~♪みたいな雰囲気をかもしだしながら、
私はリュックの底から小さく畳んだいわて生協のポリ袋(でも大きかった)を取り出し、濡れたサポーターをその中に入れてトイレを立ち去りました。
金持ちだったら捨てたいところでしたが、これはみゃむが私のために買ってくれた大事なサポーター。決して安くないのです。
でも、旅先で洗濯って難しい。ただの泥ならいいけれど。大腸菌がいるかもしれない。
そう思ったら、これを封印するしかないと思いました。
ぎゅっと結んでリュックの底に。乾かすところもないので仕方ない。
appleMusicには、森山直太朗の曲もたくさん入れてきたのですが、
この曲が流れたときは、悲しくなりました。
うんこ
森山直太朗
さっきまで体の中にいたのに
出てきた途端
いきなり嫌われるなんて
やっぱりお前はうんこだな
15日。
帰宅して真っ先にしたこと。
それは、
次亜塩素酸ナトリウムで消毒。
しっかり漬け込んだし、日光消毒もしっかりしたから、
使えるよね。まだまだ使えるよね。誰か「大丈夫」と言って~!
北海度の旅⑪小樽 ― 2018年10月17日 13:20
10月14日(日)
だいたい4時間かけて、電車→高速バス→電車を乗り継いて、
美瑛から小樽に移動しました。
まず向かったのが、路線バスで向かったのが天狗山。
ロープ―ウェイで頂上に行きました。
小樽市が箱庭のように見えました。←ロープ―ウェイのアナウンスがそう言いました。
本当に見晴らしが良くて、気持ち良かった。
やっぱり私は、高いところが好き!と実感した瞬間です。
でも、天狗山のお目当ては、この見晴らしではありません。
リス、リス、リス、リス~~~~~~!
頂上に『シマリス公園』というのがあって、そこでリスト触れ合うことができるのです。
運が良ければ餌をもらってくれるかもしれない!
私の心は弾みました。
なんたって、今までも北海道の旅で動物は欠かせなかったからです。
と、ところが…
ガーンΣ( ̄ロ ̄lll)
へ、閉園ですか?
なぜ?どうして?
いるんでしょ、この中にリス!入れてよ、おじさん!
そう思って係の人に聞きました。
そうしたら、おじさんが一言。
「冬眠してしまってさ~。」
冬眠ですか~Σ( ̄ロ ̄lll)2度目のガーン
冬眠かぁ。
確かにリスは秋にたらふく木の実を口の中に入れて、
巣の中でまんまるくなって眠っている…そういう絵を幼稚園の頃から何度も見てきました。
がっかりした私は、もしかしたら野生のリスに合えるかもしれないという微かな希望をもって、その辺を散策しましたが、
やっぱりスには会えなかった。
(さんさで見た「チョリス」だけでは満足いかぬ)
リスと触れ合えないとわかったら、もう景色も堪能したし、この山に未練はない。
すぐさま山を下りました。(帰りのロープ―ウェイは、モーレツにテンションが高い中国人家族7人と一緒でした。おったまげてしましました)
次は、バスで運河方面に行きました。
そして、来た━(゚∀゚)━!!!!!!!!!!
小樽運河。
いつ来ても素晴らし景色です。日本の風景とは思えませんね。
外国人のカップルがテラスで楽しそうにおしゃべりをしているシーンなんて、
ほんと、絵になりました。
運河を端から端へと歩いていたら、
おっ!
鳥好きの私の目に留まった、カモメ。(たぶんカモメ、ウミネコではない)
しばらく眺めていたら、突然飛び立ちました。
どこ行くの。
そうしたら、こんな写真が撮れました。
スマホを変えて良かった、と思った瞬間。(前のだったらこうは撮れない)
運河を抜けて、どんどん歩いて、
次の目的地に着きました。
『北一硝子三号館』の『北一ホール』。
カフェです。
石油ランプ168個だけでやっているそうです。
朝は職員が1個1個火を灯すんだって。
それを見学できるらしい。
とっても広いです。
実際は、真っ暗に近いです。
私はここで、十勝小豆ぜんざいと紅茶を飲みました。
小豆が美味しかった。結構な距離を歩いてきたので、
冷たいアイスも美味しかった。
この空間でお茶できたことが、なにより幸せでした。
その後、堺町(お土産屋さんがたち並ぶ通り)を隅から隅まで眺めて歩き、
自分のお土産としてイヤリングを買いました。
こんな看板もありました。面白い。
そろそろ疲れてきましたが、もう一息だ!と気合を入れて、
駅の向こうまで歩いて『なると本店』というお店に行きました。
ここは五右エ門さんのおススメのお店。
名物は『若鳥半見揚げ』です!
満席で、30分ぐらい待ちました。
私は席を選ばなかったので、一人だし、当然カウンター。
半身揚げは必ず食べようと思っていましたが、
定食にするか、半身揚げの単品にビール(ノンアルコール)をつけるか、
ずいぶん悩みましたが、
周りを見ると酔っぱらいばかり。
私は今回の旅でアルコールを飲まないと決めていましたので、
いくらノンアルでもここは違うかな、と思って、
半身定食にしました。
ど、どーん!
想像以上に、半身揚げ、でっかい。
しかもご飯、多いです。
皮はパリパリ。
中はふっくらやわらかい。
塩味もちょうど良かったです。
しかし、食べても食べても減らない。
美味しかったけれど、量が多かったのでお腹パンパン。
ご飯は半分残してしまいました。
ふぅ、大満足。
口の周りと指先は油でギトギトでしたが、そんなに脂っこくなくて、
明日の朝まで胃がもたれる、という感じではありませんでした。
外に出たら、厨房が見えました
この人達、朝から晩まで鶏の半身をひたすら揚げているんだろうか。
一日に何羽揚げているんだろう。
一日に何羽揚げているんだろう。
商店街をふらふら歩きました。
お腹がいっぱいで、真っすぐ歩けませんでした。
背筋も伸びず、前かがみで歩きました。
信号では走れなかった。
いい経験をさせていただきました。
ごちそうさまでした~♪
小樽駅。月が見えました。
コインロッカーからリュックを出して、家族にお土産を買いました。
そしていよいよ、
最後の電車に乗って札幌に向かいました。
つづく
最近のコメント