美術館に行って来た2020年12月10日 21:38

今日はちょっとお洒落をして、美術館に行ってきました。


東日本大震災復興祈念
東山魁夷 
唐招提寺御影堂障壁画展。


岩手県立美術館は、いつ来ても素敵です。


写真撮影はここまで。




最初に出迎えてくれた『涛声』という作品は、16枚の襖から出来ていました。
海を描いたこの作品の前に立ったら、波の音が聞こえてきました。
まるで自分がそこに立っているような。

その海の風景がなんとなく懐かしく感じて。
見たら三陸海岸でもスケッチをしていたようで、そうか、私が見てきた海だもんなと思いました。

『山雲』という作品も素晴らしかったです。
言葉にならなかった。



東山魁夷という人は、もちろん天才画家だとは思いますが、
何枚もの襖や床(床の間の床)に、直感的に絵を描いていたのではなく、
日本中をまわってスケッチし、何度も下絵を描き、緻密な計算のもとに大作を完成させていた、ということに感動しました。
特に今日初めて見た、方眼紙のような線が引いてある下絵には驚きました。
なるほど、こうやって完成したのかと思うと、また本物が見たくなり、また作品の前に戻り、行ったり来たり。(人が少ないのでそれが出来た)


唐招提寺御影堂全面改装のおかげで、こうして本物を見ることが出来ました。
いつかこの襖や床が戻ったとき、唐招提寺で再会したいと思いました。