復興の話2024年04月01日 23:03


4月1日に復興の話って、
「どうした?」と思う人もいるでしょうが、なんとなく今日はこの話。

いろんな朝ドラを見ていると、だいたいが戦前から戦後の日本が描かれていて、私なんかはそこから自分の知らない日本を知ることが多いです。
戦争が終わっても物がなくて、大変だったんだなぁと思ったり、復興するまでにどれぐらいかかったんだろう、と思ったり。

でも、最近やっと気がつきました。
もう65歳になろうとしている自分が、今さらこんなことを口にするのは恥ずかしいのですが、私の兄は昭和30年生まれ。ということは、戦争が終わって10年後に生まれた人なんだ。
(たった、たった、10年しか経っていない、釜石に生まれたんだ、と)

昭和20年8月6日、広島に原爆投下。
そして8月9日には長崎に原爆投下がありました。
しかし、釜石は同年の7月14日と8月9日に砲撃を受けました。
攻撃目標は製鉄所。
町の人はズドーンズドーンと大きな音を聞いたという。
その音が、まさか軍艦から大砲を撃った音だったとは。

今さらですが、私たちの親世代はどんな生活を送っていたのでしょう。
どんな十代、二十代を過ごしていたのでしょう。
私が生れたときには、もう釜石には大きな煙突がいくつも立っていて、製鉄所(今の新日鉄釜石)で町が繁栄していたし、漁業も盛んでした。
父はサラリーマンで、決してお金持ちではなかったけれど、普通に生活していた。(と思う)

戦争なんて、昔のことと思っていたけれど、そうではなかったのかも。
町はみるみる綺麗になっていったかもしれませんが、人の心には大きな爪痕が残っていたのかもしれません。
そう思いながら、復興について考えていたら、
来年は、東日本大震災から14年が経つことに気がつきました。

そっか。おんなじだ。
私は戦争が終わって14年後に生まれている。