おそらくみんな2021年10月28日 19:43


朝ドラが本当に最終週になりました。
(自分は3週、間違えたw)

今回の朝ドラは、東日本大震災の被災地が舞台でした。
戦争がなくて、意地悪な人がいなくて、誰かが死ぬシーンがなくて、
どちらかというと物静かに淡々と過ぎていくストーリーでしたが、
なんというか、考えさせられるドラマでした。

主役はモネですが、
モネのような人、きっといる。
みーちゃんと同じ経験をしている人、きっといる。
漁師も、坊さんも、地元に残った公務員も、東京に出た人も、
同じ被災地にいたのに、家のそばにいなかった人、
津波を見た人、見ていない人。
おばあちゃんを連れて逃げた人、逃げれなかった人、
自分の子どもより、職場の子どもを見なければならなかった先生や保育士。
養殖の、あるいは船を失った人や、被災後に資金繰りでがんばった銀行員。
まだまだ出演者はいましたが、どの人もそれぞれが主役のようで、きっと見ている人は、自分のことのように、あるいは家族や友だちと重なったりして、口には出せなかった何かを、ドラマの中で思い出していたのではないかと思います。


最近私は、録画していた『透明なゆりかご』をまた見直しました。
これはこれで、考えさせられるドラマですが、准看護婦を目指している清原果耶が、実は注意欠陥多動性障害(ADHD)だったということが途中でわかり、その演技がとてもうまいなぁと思いました。
今回のモネの役も難しかっただろうに、でもこういう役がぴったりなのかな。
確か『三月のライオン』でも、あまりきゃぴきゃぴする役ではなかったし。
あ、そうそう。『透明なゆりかご』にも、みーちゃんが出ていました。高校生で妊娠して子どもを出産して捨てる、という役。同じく闇のある女子高生の役を見事に演じていましたね。

話は変わりますが、どうしても納得できないこともありました。
私はモネのように生きられない。
例えば、ボイラーを修理しにきていた元ホルン奏者を紹介されたとき、私はあんなふうに黙ってはいられない。
「あ~ホルンですね~。私も吹奏楽をやっていました~。クラリネット吹いてました~♪」って言うでしょう。
演奏が終わったら、「すっご~い!感動しました~!」と拍手(できたらハグ)をするでしょう。
他にも、恋人とあんなふうに静かに会話なんて出来やしない。
あ~でもない、こ~でもないと、喋って喋って大笑い。
そして最後はきっと喉が枯れる…。お腹空く。