フードパントリ―2022年11月19日 15:23


フードパントリーの活動をしている人と勉強会で会いました。
その人たちは、子ども食堂をずっとやっていたのですが、コロナでお休み。今はフードパントリーのみの活動だそうです。

フードパントリーって何?って最初はよくわかりませんでした。
でも私の住んでいる地域では、月に一回それがあって、つまりこうです。
「生活困窮者やひとり親家庭など、何らかの理由で十分な食事をとることが出来ない状況の人々に食品を無料で提供する支援活動」のこと。

地元の新聞(無料配布)によくその様子が載っているので、沢山の人が並んでいることは知っていました。でも今日は代表者の話を聞いて、いかに自分の頭が固かったか、目から鱗が落ちました。
というのも、そこに並ぶ人たち生活困窮者ではないというのです。
近所の子どもだったり、若い家族だったり、もちろん高齢者も並ぶそうです。
慈善活動的なイメージは全くなく、並ぶと無料で何かもらえる的な感じ。「皆さんすごくフレンドりーなのよね~。」と話していました。
そして、食料品だけではなく、「ご自由にどうぞ」のコーナーには、まだ着れる子供服だったり大人の服だったり、小学校のジャージだったり、おもちゃだったり、手作りのマスコットだったり、生理用品だったり。そういうのもたくさん置いてあって、皆さん自由にもらって行くのだそうです。

「それでいいの?」
本来の目的は、生活保護を受けている人とか、ひとり親とか、生活に困っている人たちのための活動なんじゃないの?と。
でも、今日の話を聞いて、気持ちが変わりました。
生活に全然困っていなさそうな家族、子ども、若いママ、高齢者など、いわゆる普通の人たちが並んで食料をもらう。まるでスーパーのオープン時に先着100名様に粗品進呈、そんな感覚なのかもしれません。
だけど、もしかしたら。その100人の行列の中に、明日食べるものがない人が紛れている(こういう言い方でごめんなさい)かも知れない。あえて大勢の人たちがいるお陰で、むしろ並びやすくなっているのかもしれない、と。ふざけあっている子どもたち、一見なに不自由もない家庭に育っているように見えるけど、実はお腹を空かせているかもしれない、と。
そうだよな、テレビで見るホームレスの炊き出しとは違うんだ。あれには並ぶのに抵抗がある。

ということは、子ども食堂についても同じことが言えるのか。
みんなで食べて、みんな笑顔。
家に帰れば、美味しいご飯が待っているかもしれない。でもそうではない子どももいるかもしれない。だからみんなで食べるんだ。みんなと一緒だから、引け目を感じずにお腹いっぱい食べれるんだ。


ひとり親家族、私が保育園で働いていた頃は、ほぼゼロに近かったです。
でも今は本当に多い。

ひとり親家族の相対的貧困率、48%。およそ2世帯に1世帯ということですね。