チョークの思い出2018年09月02日 12:29


小学1年生のときの担任の先生は、ずいぶんおばあちゃんだと思いましたが、
確か自宅に遊びに行ったときに小学生のお姉さんがいたので、
たぶん40歳ぐらいだったのだと思います。

当時は自分の名前を書ける子どもがいたかどうか、今のような時代ではないので、
先生が黒板に大きく描いてくれる文字が全てでした。
「あ」「い」「う」「え」「お」
「やま」とか「かわ」とか、とても綺麗な字でした。
今でも、その字が目に焼き付いています。

ということでチョーク。
つい最近、日本製のチョークを障害者が製造しているという番組を見て、
また雑誌にも取り上げられていて、それはすごいと思っていました。
なんでもかんでも中国産かと思っていたけれど、こんなところに純国産があったとは。嬉しい限りです。
とは言え、この年になるとチョークなんてほとんど手にする機会などなく、
職場にあるスケジュール表の殆どがホワイトボード。
英会話教室もそうです。

私の記憶では、低学年の頃のチョークや水分が多くて柔らかかったような気がします。黒板の質もあったかもしれませんが、とても上手に字が書けるようなチョークでした。
ところがいつからか、チョークの質が変わったような。
硬くて書きにくい?ような感じ。
特に赤とか黄色とか、白以外のチョークの発色が悪かった。
おそらく、粉が出にくいとか、その粉を吸うと体に良くないとか、
そういう転機だったのだと思います。
黒板消しを、昔はバンバンと物差しで叩いていたのに、
いつからか教室にクリーナーというものが登場しましたよね。
しかし使い勝手が悪かったので、窓から手を伸ばして校舎の壁に黒板消しを叩きつけて、きれいにしていました。

小さい頃は、小さくなって使えないものでもいいから、チョークが欲しくて欲しくてたまらなかった。
父親に言えばいつでももらえたと思うのですが、そこまで頭は回らなかった。
そうしたら、近所の古い家の縁側の下(となりのトトロで小さいトトロが逃げ込んだ、あそこ)に、なぜかチョークが数本ずつ入った紙の箱がいくつも積み重なっていて、
それが少し湿っているから魅力的で…。
私が幼稚園のころだったから、欲しかったけれど声に出せなかったという思い出があります。
あのチョークで、おこちゃんは道路や平たい石に落書きをしたかったのだと思います。

ちなみに、
中高生になってからですが、チョークを飛ばす先生、いましたね。
私はぶつけられたことはありませんが、
今の時代なら、暴力とみなされるのでしょうか…。