ポツンと一軒家2022年12月05日 14:57


正確には、ポツンと二軒家。
私の高校時代の友だちが埼玉で看護師をしているのですが、住んでいるところが山奥で、いや、信じられないぐらい山奥で、いつかテレビ局が取材に行くだろうと楽しみにしていました。
私もそこに遊びに行ったことがあるのですが、沢ぞいにくねくねと細い道があり、途中で小さな滝があり、対向車が来たらアウト。しかも山の上なのでずっと坂道。家庭訪問用の地図を描くのが一番困る、と言って笑っていた。そりゃそうだ、目印が何もない(笑) 子どもたちを叱るときは、「猿が来るぞ」が一番効果があるんだよねとも言っていた。とにかく、庭から足を踏み外したら、もう下に転げ落ちる、そんなところに家がありました。
そんな彼女の実家は、なんと一関駅の目の前で、何も不便を感じずに育った彼女。
ポツンと一軒家は当時築100年に近かったので、今なら古民家として憧れるような家だけど、大家族と同居。しかも不便。よく頑張っているなと感心していました。

今は夫婦二人で住んでいるというので、それならみんなで遊びに行こう、その家が見たいということになり、コロナが落ち着いたら埼玉で会う約束をしていました。

ところが、最近、その4人のグループLINEに既読はつくものの、返事がない。
何かあったのかなと心配していたのですが、いつも医療従事者(責任者)として忙しくしている彼女なので、そっとしておいていたのです。
しかし、昨日、彼女の家が全焼したとLINEが届きました。
隣りの家から火が出て、消防車も上がって来れず、何もできなかった、と。
昨日今日の話ではないようで、きっと色々忙しかったのだと思います。
「仕事をしていたので、気持ち的に助けられた」と言っていました。

子どもが4人。孫が15人。
以前見せられた家族写真は、まるでクラス写真のようでした。
みんな近くに住んでいるので、きっと家族が次のことを考えてくれているでしょう。
「必ず新しく家を建てるから、遊びに来てね」

すぐに飛んで行きたい気持ちでしたが、私に何か出来るわけでもなく、
それより思い出のものが全部焼けてしまったというので、高校時代の4人の写真や吹奏楽コンクールの写真などを貼り付けてあげました。



こんなこともあるんだな。

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