フランスの旅⑨ハプニング ― 2019年06月11日 14:16
フランス8日間の旅と言っても、
1日目、飛行機 パリ
2日目、モンサンミッシェル
3日目、モンサンミッシェル
4日目、パリ
5日目、パリ
6日目、パリ
7日目、飛行機
8日目、成田
となるため、まる一日遊べるのは中5日間。
ということで、本日フリータイム最終日となります。
フランス旅行と言えば、最初のときは確かマルセイユの駅でパスポートを引きずりながら歩き、
2度目はお財布をバスの座席に落とし、また帰りの飛行機で自分が羽田に着いたのににスーツケースがまだパリにいた、という大きなハプニングがありました。
しかしなんだろ、3回目ということで余裕ができたのでしょうか。
今回は大きなハプニングもなく、旅を満喫できそうですね。
と思っていたら、今回最大のパニックが!
【6月5日(水)】
錦織の試合をフランスのテレビで見ました。うーん残念。
今日は、昨日がんばってエッフェル塔に行ったおかげで、
余裕の朝を迎えました。
毎日ほぼ同じメニューだったホテルの朝食。今日もがっつり頂きました。
(写真は控えめですが、おかわりしたので)
本日の予定は、ざっとこんな感じです。
まず、オルセー美術館に行き、マレ地区を散策、その後ギャラリーラファイエット(デパート)でのんびりお買い物。移動は全部地下鉄です。
というわけで、早速オルセー美術館に行き、事前にネットで購入していたeチケットを片手に、優先列に並びました。(当日券を購入する人は長い行列)
ルンルン。楽しみだなぁ~♪
パリはどこに入るにも厳重な荷物チェックがありました。
特に美術館に関しては、空港と同じ、荷物をトレイにのせてベルトコンベアーで機械に入っていく、あれと、自分もトンネルみたいなのをくぐるあれをやらされました。
デパートとかスーパーでもバッグの中を見せないと入れませんでした。
さすが、パリです。(◎_◎;)
で、いよいよチケットを見せて入場しようという時です。
私の持っていた2人分のeチケットのバーコードに、色白の青年がピッ、ピッ、機械を当ててくれたのですが。
あれ?おかしい。どうも機械が反応しないらしいのです。
何度もやっていましたが、どうやら上手くいかないようで、
フランス語で「△●Σ★〇≪◆×◎▼?」 と聞かれても、
「は?」
再び「△●Σ★〇≪◆×◎▼?」と聞かれても、「は?」。
ちょっと強い口調で何やら質問してくるのですが、
なんのこった?わかりませ~ん。
え?なに?なに?何が起きたの?
「なんか、このチケットじゃだめだっていってるんじゃないの?」ってどんちゃん。
アジアのあばさん、困った顔でアピールしたら、別の係の人のところに連れていかれました。(連行されたともいうw)
今度はちょっと偉そうなおばさんでしたが、笑顔ない。表情がキツイ(;一_一)
「△●Σ★〇≪◆×◎▼?」 「△●Σ★〇≪◆×◎▼?」
ってまた聞かれ、ますます困った顔でアピールしたら、
今度は英語でペラペラペラペラ話し始めて、だけど超高速で聞き取れない。
(やっておけばよかったか、スピードラーニング)
(やっておけばよかったか、スピードラーニング)
すみません、恐れ入ります。もう少しゆっくりと話してくれませんか?
な~んて、とてもお願いできるような状況じゃない(@_@;)
そうしたらそのおばさん、笑顔ひとつ見せずに、べらべらべらと何かを書いてくれました。
そして、それを持ってGo!Go!と外を指さす…
え~、どこに行けって言うのさ~
途方に暮れた私たち、係の人に見放されたことだけは確信しました。
どうしよう、どうしよう。
渡された紙を見ても、何が何だか分からない。
トボトボとその場所を立ち去り、広いホールのすみっこで、どんちゃんとパニックを共有。逆スポットライトを浴びた気分…(´;ω;`)ウゥゥ
その紙、何度見ても分からない。
パニくってるから余計頭が回らない。なんだこりゃ。もうちょっと綺麗にかいてよ。
その時です。遠くに優しそうな日本人カップルが見えました。
私は直ぐさま駆け寄り、
「あの~日本人ですか?」と聞きました。
「はいそうですけど」
「フランス語、分かります?」
「ちょっとだけなら」
おぉ、救世主が現れた!
係の人が書いてくれたメモを見せて、
「なんて書いてあるか、わかります?」
「これ、住所じゃないですか?ピラミッド通りの…2って書いてる」
「に、にぃ?2ですか、これ!」
はは~ん、確かに2と言われてみれば2に見える。
男性はGoogleマップでその場所まで調べてくれました。
(あぁなんて親切な日本人。いや日本人ってやっぱり親切だ)
「どうやら、日本観光案内?みたいなところですね。」
Σ(゚д゚lll)ガーン
つまりこういうこと?
ここでは手に負えないから、ここに行け、ってか。
色々事情を話したら、そういうこと、ネットで見たことあるとのこと。
つまりトラブル的な口コミ。
ルーブル美術館も、凱旋門の入場券も、同じようにネットで予約して大丈夫だったのに、なぜここに来て…。
二人にお礼を言って、どんちゃんと次の行動を考えました。
その住所まではちょっと遠い。歩いてはいけない。
もしタクシーで行ったとしても、そこで入場券がもらえるとは思えない。
たぶん相談にのってくれるだけ。
おそらくトラブルに巻き込まれたに違いない。
「だったら、いいや。タクシー代だと思って私が新しいチケット買うわ!」
代金は14€。べらぼうに高いわけじゃない。
とにかくこんなことで無駄な時間を過ごしたくない。その一心。
ということで、私たち、また1から並び直して30分。(それほど時間はかかりませんでした) あらたにチケットを買い直して、心をあらたに芸術鑑賞。
**************
おお、ここがオルセー美術館。
昔、駅舎だったという美術館。広い空間に自然光が差し込みとてもいい。
昔はここにホームがあったのかなぁ。
線路に蒸気機関車、髭をはやした紳士、羽根の着いた帽子をかぶった貴婦人たちがホームでざわついている姿が目に浮かびました。
たくさん、絵画を観ました。
この建物の雰囲気がとても素敵だったこともあり、
癒されたり、感動したりして、さっきのことを忘れることができるぐらい、テンションが上がりました。
モネモネモネモネモネモネ~!モネの絵がたくさんありました。
ルノワールもいいねぇ。
なんといっても、この大時計を後ろから見れたこと。
感動しました。
分かるかな、外から見たら、ほら、そこそこ。
大きな時計が見えるでしょ?
全てが払拭してくれました。
それにしてもあの事件は一体全体なんだったのだろう。(事件なのね)
もしかしたら詐欺にあった?
というのも、このチケットはオルセー美術館から直接購入したものではなかったのです。旅行サイトみたいな、ちょっと名の知れたところですが。
確かにさっきの日本人の話ぶりだと、自分はここから買うのは不安だったと言っていたし。
ぱおぉ~! ←おこちゃんの雄叫び
(写真はオルセー美術館の正面玄関にある象)
そうそう、思い出しました。
たまたまモンサンミッシェルで友だちになった北海道から来た2人組のおばさん達が言ってました。
彼女たち、な、なんと、てるみくらぶが倒産寸前にどこかの国のクルーズを予約していたのだそうです。てるみくらぶ、ちょっと懐かしい響きですよね、ついこの前のことなのに。
彼女たちも全面の新聞広告を見て、格安だからと購入したのだそうですが、
結局つぶれてしまって、泣く泣くお金は諦めたらしい。
ところが、あらためてちゃんとした会社のツアーに申し込んで旅行したら、(金持ちだな) そこで出会った人に言われたそうです。「カードで買っていたのなら、お金が戻ってくると思うよ。」
はい、そうなんです。カードで買えばカードで損害賠償っていうの?してくれるって。だから彼女たちは、それからは現金じゃなくてカードで払うことにした、って。
結局二人組、全額お金が戻って来たそうです。
もしかしたら、もしかして、私のこれもカードで買ったから、相談してみる価値がある?
ということで、まだその件については問合せをしていないのですが、(現在、証拠書類収集中) ちょっとダメもとで挑戦してみようと思います。
それにしてもパリの最終日、ちょっと嫌~な気分になりました。
というか、言葉の通じない国でトラブルに巻き込まれるって、ほんとパニックになるね。いい経験しました。解決したら、もっとスッキリするだろう。
後半に続く。
(ナレーションbyキートン山田)
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