お父さんごめんよシリーズ2021年09月21日 13:24


『お父さんごめんよシリーズ』なんて今までありませんでしたが、
これまで数々の遺品を処分するたびに、小声で呟きながら捨てまくった、
たいそうな娘の心の中には、いつもこのシリーズが存在しました。

いつだったか紹介した、父の持っている洋服の中で一番値段が高かったであろうモーニング。上着はあっさり捨てましたが、どうも捨てられなかったズボンとチョッキ。眺めていたら、上等な生地だし、リメイク出来そう~。
というわけで、まず洗濯機のソフト機能でガラガラと洗ってみたら(もちろん中性洗剤で) うんうん、なんかいい感じ。
とてもモーニングのズボンとは思えない、普通っぽさ。(笑)

しかし、解体し始めたたら、とんでもないことが判明しました。
テーラーが仕立てたスーツは、既製品とは全然違い、どこもかしこも丁寧で、
想像以上にほどくのが大変。

もう嫌だ。
何度も途中で投げ出したくなりました。お父さんごめん。(´;ω;`)ウッ…


だけど、よくよく考えたらさ。きっとこれは上等な生地なんだよな。
父は、これを着て卒業式(職場)に何度も参列したんだ。
そうだ、私の結婚式にもこれ、着てたじゃん。


やっぱり最後までやり遂げよう…。

がんばっているうちに、気がつきました。
ん?表より、裏の方が良くないか?


表地は親分っぽいので(笑)、いや皇室っぽいと言っておこう。
裏面を使って自分のズボンを作ることにしました。

ちなみに私の父は、自称身長165センチ体重90kg。
(おそらくもっと小さくもっと重い、自称とはそういうもの)
股下も68センチぐらいなので、そのまま使うことにしました。

最初は重たかったけれど、裏地を取って、芯地を外し、ベルト通しだのボタンだの、あれこれ取り除いたら、かなり軽くなりました。
しかし、ひとつ問題が。
表を使えば、このままポケットを使えると思ったのですが、裏を使うことにより、ここに穴が空くことに気づいたのです。


が~ん(゚д゚lll)

仕方がないので、ちょうど丈を短くしたワンピースの残りがあったので、格好悪いけどそれを縫い付けてふさぎました。(どうせ見えない部分)


ついでにゴム通しの見えない部分この生地を使用。


洗濯を含め、3日がかりでリメイクしたのが、こちら。




裏地を使ったので、うっすらと折り目が反対に出てしまった~w
でも、、気にしない、気にしない。洗っているうちに消えるでしょう。
というわけで、この冬重宝しそうなパンツ、完成です。