思い出のナンパ2024年03月22日 22:26



今日、夕顔瀬橋の上で信号待ちをしていたら、ふと思い出した。
ナンパの話。

昭和59年の秋だったと思います。
北上市内を運転していたら信号が赤になり、私は先頭に止まりました。
お天気も良くて、爽やかな秋晴れだったような。窓、全開でした。
そうしたら、右折レーンに止まった車の中から男の人の声がする。
誰!知り合い?
無視するのもどうかと思ったので、チラっと横を向いたら、見たこともない白いバンが止まっていました。
「ねぇ、ねぇ、お姉さん。」
(お姉さんって、私、人妻ですけど。しかも妊娠中!)
って思ったけれど、向こうから私の腹部は見えやしない。
その後も、何か言っているようでしたが、かまっている暇はない。
(早く青にならないかなぁ)
正面を向いて、聞こえないふりをしました。
なぜなら、中年のおじさんだった(笑)

すると、その人が窓から身を乗り出して言いました。
「ねぇ、お姉さん。シート、前過ぎじゃない?もうちょっと後ろに下げたほうがいいよ。」

はぁ?


アナタさっきから、それを言ってたの?
余計なお世話なんですけど

そりゃあね、見た目はちょっと「小さい前ならえ」でハンドル操作をしているかもしれない。でもさ。これ以上、座席を下げるとブレーキ踏めない、ギアチェンジ出来ない。

信号が変わったので、ちょっと会釈をして左折しました。
(本当は直進したかったのに)

んもう、腹が立つより可笑しくて。
確かにあの人が言うように、ハンドルがお腹に当たりそう。
まだそんなに大きくなっていなかったけれど、なに、あの人は私が妊娠していることがわかって言った?

それからというもの、座席を意識するようになってしまった。
幸いなことに、自分サイズの車をもつようになって、軽自動車なので足が届く。
しかもオートマ。右足だけで用が済む。

あれから39年。
今気がついたんだけど、もしかしたらあの人、北上自動車学校の人だったのかもしれない(◎_◎;)
私は盛岡自動車学校の卒業生ですけどね(笑)