とびうお2020年04月14日 12:30


もう30年前のことですが、
千葉に住んでいたところに小さな商店街があって、
当時3歳だったりんごちゃんを連れて、あえてスーパーではなく、
八百屋さん、魚屋さん、お菓子屋さんなど、商店で買い物をすることを楽しみました。
岩手よりずっと都会なのに、お菓子屋さんには昭和のガラスケースが並んでいて、
お煎餅とかビスケットとか、お菓子の計り売りをしていました。
りんごちゃんが「ラムネください。」と言うと、お店のおじちゃんがシャベルと小さな白い紙の袋を持ってきて、「お嬢ちゃん、一人で食べるの?」と聞いてくれて、
「うん。」と言うと、ガラスケースの蓋を開けて少しずつラムネを袋に入れて、
「これぐらいかな?もっとかな?」と聞いてくれました。
それを計りにのせて、「はい30円ね。」と言うと、袋の端をひねって、
りんごちゃんが自分のお財布から10円玉を3つ出し、ラムネはりんごちゃんの手に。

魚屋さんには、笊にのった魚がいろいろ並んでいました。
当時は相当貧乏だったので、いつも一番安い魚を買いました。
10匹ぐらいで100円。見たことがない魚でした。
聞くとその魚はトビウオ。煮て食べると美味しいと言われました。
(煮たけど、骨が多くて味もたんぱく、あまり美味しいとは言えなかった)
だけど、初めて見るトビウオのヒレが面白くて、なるほどこれで飛ぶのか、と広げたり閉じたり。面白かった。

さて、本題に入ります。
岩手では全く馴染みのないトビウオですが、
最近私はこれを買いました。


そうです、あご出汁のあご。これってトビウオだったんですね。
(恥ずかしながら知りませんでした)


実はこの出汁の本を読んでから、ずっと気になっていたのが、あご。
確かにあご出汁ラーメンとかよく聞くけれど、味がいまいちピンと来なくて、
試してみたいとずっと思っていたのです。

そうしたら、たまたまメルカリで見つけました。
九州の出汁屋さんからの出品でした。

美味しい出汁の取り方を見たら、
少しあぶってから水に浸したほうが美味しいと書いてありました。
しかしIHではあぶれないので、フライパンで軽くことに。


見て!上の写真。
大きさを比較するために、一般的な煮干しを1匹並べてみました。
あごって、こんなに大きいのです。(かつてトビウオを食べたことある人とは思えない発言w)

ヒレはこんな感じです。


これを一晩水に浸けました。


翌朝。
これだけでも美味しかったです。
でもこれを沸かし沸騰寸前に火を止めて、濾す。一連の作業。

見ても分かる通り、透明感のある黄金色した出汁が取れました。
味は、なんというか、とにかく美味しい。
思わずりんごちゃんと『茅乃舎ごっこ』をしました。
「ここ、仙台パルコ2なのね」
「いかがですか~?」出汁を渡す。
「美味しいですぅ」

これに普段の出汁(昆布と花かつおと椎茸)を少し混ぜ、さっそくお吸い物に使いました。とても上品な味に仕上がりました。大成功。
これであったかいお蕎麦とか作ったら美味しいだろなぁ。

よし、今日のお昼はお蕎麦にしよう。

もったいないので、さっそく瓶に入れて冷蔵庫にストック。
明日からしばらくこれを料理に使おうと思います。
楽しみ、楽しみ~(*^▽^*)


コメント

_ デデ ― 2020年04月14日 17:09

あごだし、んめぇなあ。私はずっと東京の人間だからあまり出しには使わないですが、トビウオは美味ですよ。絶対に煮魚にはしないけどw トビウオは一塩して焼くのが普通。それから大きい声じゃ言えないですが、くさやの原料にもなります。これも美味! 近ごろではトビウオの卵をトビコと呼んで、寿司ネタとしてもポピュラーになってますね。

_ おこちゃん ― 2020年04月14日 20:08

デデさん、「んめぇなあ」ってどごの人よ!( ´艸`)ww
やっぱり?そうだよね。トビウオ、煮たけど全然美味しくなかったもん。魚屋のおじいさんに騙された~。焼くなんて一言も言われなかったし。
トビコ?トビウオの卵?
あっ!回転寿司で見たことある!(◎_◎;)軍艦巻きになってるやつでしょ?
それにしても、なぜ、くさやの原料が小さい声?
デデさん、ウケるんですけど(笑) ま、気持ちはわからないわけでもない。

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