ここ数ヶ月のできごと ②2012年11月20日 13:25

 昨日のNHKのアサイチという番組で、緑内障について放送されたみたいですね。残念ながら私は見過ごしてしまいましたが、友達がメールで教えてくれました。また、夫も同僚に教えてもらったみたいで、いろんな偶然にびっくりしました。
 夫は30代の頃に、職場の健康診断に初めて眼圧の検査が加わり、その時に異常を見つけることができたそうです。ですから正確な発症時期は不明です。自覚症状もなかったそうです。それからずっと点眼治療を続けてきました。手術をする機会もあったようですが、成功しても現状維持、失敗すれば失明…という手術を受けるころに対し、いろいろ考えたのではないかと思います。結局、手術は受けませんでした。
 今回交付された身障者手帳の2級とは、視覚障害でいうと1級は失明、2級はその手前ということになります。夫は毎日に仕事に行っていますが、いったいどうやって仕事をこなしているのでしょう。駅まで歩き、電車に乗り、また歩き、不思議です。昨日は人のために遅くまで残業してきました。職場が明るいので、外に出ると真っ暗闇の中に立っている自分がいるそうです。私たちなら真っ暗な場所にいても、だんだん辺りの様子が見えてきますよね。でも夫はその反応が遅いというか今はほとんど無いというか、そんな感じなのだそうです。それでも道路に出れば車のライトや商店街等の明かりがあるので、それを頼りになんとか歩いて来れるようです。交差点の信号は、夜は明るいので見えますが、むしろ昼は全体が明るいので、信号がある場所すらわからない、ということを最近夫から聞いて初めて知りました。
 そんな状態でよく普通の生活ができていると思います。最近お世話になった社労士さんには、夫に「奇跡と言わざるを得ない」と言われました。
(これは、我が家の今年の流行語大賞にノミネートされています。)

 いつだったか、夫が洗面所で何やらガタゴソと探し物をしている時がありました。今年のことです。聞くと、歯磨きのチューブを探しているとのこと。私はその時思いました。毎日使うものは同じ場所に置かなければいけない、と。私も娘も、歯ブラシこそ置き場所は決まっているものの、コップや歯磨きチューブの置き場所なんて考えたこともありませんでした。しかも棚の上には、クリームやヘアケアのスプレーなど、あったりなかったり乱雑に置いてあり、これは「人にやさしい環境」ではないと反省しました。その日から洗面所はすっきりしました。もちろん浴室も同様です。今は夫が使うシャンプーと石鹸しか置いておらず、私の洗面道具やシャンプー類は、浴室には置かないようにしています。また、石鹸置場も、石鹸が白いのでわかりやすいようにショッキングピンクの石鹸箱に変えました。100円ショップで今はやりのあの色です。
 このように、少しずつではありますが生活空間が変わってきています。それは、私にできること。正直なところ、私にはこんなことしかできないのです。

 さて、最初に出てきた夫の同僚ですが、どうして仕事に行ったのにアサイチが見れたのか、この日は遅刻したのだろうかと疑問に思っていましたが、アサイチは朝の連続テレビ小説の後の番組なので、8時15分から始まります。つまり車で通勤している彼は、ナビで番組を十数分見ることができたということです。最後は名探偵コナンのようになりました。

…つづく。
(写真は、南昌荘のもみじの小道です)